PostgreSQLではロジカルレプリケーションとストリーミングレプリケーションの2種類のレプリケーション機能を利用することができます。バージョン9.0で導入されたストリーミングレプリケーションは、一般に「物理レプリケーション」と呼ばれる機能で、データ変更時に生成されるトランザクションログ(WAL)をスタンバイサーバーへ送信します。WALには、データの物理的な変更情報(○○ファイルの△△オフセットを□□に変更する、など)が格納されているので、スタンバイサーバーにてWALを適用することで、バイナリレベルで全く同じデータベースを複製することができます。
一方、ロジカルレプリケーションは、一般に「論理レプリケーション」と呼ばれる機能で、データの論理的な変更情報(○○テーブルのUSERID=100の行を□□に変更する、など)を下流のサーバーに送信することで、データを複製することができます。
MySQLのレプリケーション機能は論理レプリケーションですか?
はい、論理レプリケーションです。 MySQLのレプリケーション機能は、変更を伝搬するためにトランザクションログ(バイナリログ)を転送しますが、物理レプリケーションではありません。 MySQLのレプリケーションに使用されるトランザクションログはバイナリログで、バイナリログのロギング方式はロジカルロギングであり、物理情報が含まれないためです。
なお、MySQLのレプリケーション機能にはいくつかのバリエーション(binlog_format=STATEMENT, ROW, MIXED)がありますが、いずれも論理レプリケーションと考えてよいです。